そう簡単に人生変わらんよ

モラトリアムを拗らせた中二病おじさん。

ヘレン・ケラーになった女子大生

こんにちは。のりゆきです。

今日は本の話をします。著者は荒美有紀さん、23歳で全盲ろうになった女性です。大きな括りで言えば、私と同じ中途障がい者ですね。年齢も近いです。

『手のひらから広がる未来 ヘレン・ケラーになった女子大生』

ヘレンケラーと言えば幼くして全盲ろうになりながらも強く生きた女性であり、世界で一番有名な障害者と言っても過言ではないでしょう。ちなみに、ヘレン・ケラーの自伝は途中で読むのをやめてしまいました。

さて、タイトルにもある「ヘレン・ケラーになった」とはどういう意味だと思いますか?

 

私は、単に「視覚と聴覚を失った」という意味だと思っていました。もちろん間違いではないのですが、そんな甘っちょろいものではありません。

6章1節「ヘレンの人生を引き受けます!」

これを見たとき、私は涙が止まりませんでした。「障がい者になること」と「障がい者としての自分を受け入れること」は全く違います。私は半身麻痺になった時こそ当たり前に現実を受け入れられましたが、それは吃音者として生きてきた過去があったからです。なんなら、吃音の方は今でもまだ完全には受け入れきれていない気がします。

過去の自分と重ねたわけではありませんが、ヘレンの人生を引き受ける、即ち障がい者として生きていくことを受け入れた彼女の勇気・悲壮・葛藤その他諸々を勝手に考えて涙が溢れてしまいました。ほんと家で読んでる時で良かった。

 

いやでもほんとあれですね、半身麻痺になってなかったらこの本にも出会わなかったでしょうし、うわべだけ見ると変わっていないように見えた僕の人生も実は変わっていたんですね。

ありがとう吃音、ありがとう脳梗塞