一時期ブームになっていたので、タイトルを知っている方は少なくないでしょう。でも、読んだことはありますか?
かく言う私も、気になってはいたものの今日初めて読みました。せっかくなので感想文でも書いていこうと思います。
本書は六章構成(第一~五夜)なのですが、私はまだ第一夜しか読んでいません。飽きたからではありませんよ。その方が適切だと思ったからです。
この本は対話形式で書かれています。人生に悩む青年が、先生(哲学者だか心理学者だか)のもとを訪ねて議論する、という設定です。冗長な気もしますが、読書に不慣れな私にとっては読みやすかったです。
そして、彼らはただひたすらに議論を続けるわけではありません。ある程度話が進むと、また来ると言って青年は帰宅します。これが第〇夜という章立ての理由です。
議論から新たな知見を得て、一人で考えを整理し、再び議論に臨む。
こんな事は言われるまでもない当然の事ですが、私はどうも「一人で考えを整理する」プロセスが抜けがちです。というわけで、今回は考えるがてら第一夜の感想でも書いていこうかと思います。
まず、ものの考え方には原因論と目的論があるそうです。
原因論とは、過去の経験や周囲の環境によって今の自分がある、という考え方です。こちらの方が一般的でしょう。
一方 目的論では、今の状況を生み出すという目的が一番にあって、それに沿った理由を過去の経験等から引っ張り出してきている、という立場を取るそうです。タブンネ
目的論は何だか突拍子もない事を言っている気もしますが、脳についての本を読んでみると割と似たようなことが書いてあったりもします。
青年と先生の議論自体は水掛論の様相を呈していてあまり前に進みませんでしたが、その中で目的論の立場がわかりやすく示されていました。
現時点での私の感想としては、まあまあ二人とも、どっちが言ってることも間違ってはいないよ。正義と正義がぶつかるなんてよくある事じゃないか。って感じです。
第二夜が楽しみですな。