そう簡単に人生変わらんよ

モラトリアムを拗らせた中二病おじさん。

ちょっと辛かったお話

おはようございます。のりゆきです。

 別に重い話ではないのですが、今日は朝からちょっと辛いことがありました。

 

事の発端は一昨日、帰宅して家に上がるとなんか足元が冷たい。

見ると、床一面にうす~く水が張っているではありませんか

床にモノを置かなくなっていて本当に良かった。昔だったら本やらゲームやら服やら水没しているところでした。

早速不動産会社に電話したところ、水道会社を派遣してくれるとのことでしたが、それがまさかの一日空いた今日。いや昨日来てよ。

 

で、今日がその水道屋さんが来る日だったわけです。

朝9時、時間通りにドアがノックされ(インターホンがない)、

キレイなおねえさんだったりしねーかなーという妄想を膨らませつつドアを開けます。なんかデリヘル呼んだみたいですね。

ドアを開けると、そこにいたのはかわいいおじいちゃん。

わかりますか?わかりますよね?かわいいおじいちゃん。

お姉さんじゃなかったのは少し残念ですが、朝から私の心は癒されました。僕の将来の夢はかわいいおじいちゃんになることです。

 

簡単に状況を説明すると、手際よく水まわりを確認していくおじいちゃん。キッチン下の水道管を見て、「あ~、ここから漏れたのが床に広がっちゃったんだね~」と教えてくれます。笑顔がかわいい。

 

そして作業を開始するわけですが、割と力仕事があるんですよね。

そもそも道具が重そうだし、なんかシンク丸ごと動かしたりしてるし。

向こうもこの道何十年のプロでしょうから慣れたものなんだろうとは思います。変に手伝ってもかえって迷惑かもしれません。

だとしても、何か手伝いましょうか?と声をかけられない自分が辛い。

もちろん向こうは気にしてなどいないでしょう。もしかしたら僕の体のことは不動産から聞いて知っているのかもしれません。でもそういう問題じゃないんです。僕自身が、少しでもこの人の力になりたいと思ったんです。

コンビニで買ってきたお~いお茶を渡すと、ニコニコしながら「ありがとう、いただきますね」と言って飲んでくれるおじいちゃん。たった100円で手に入る幸せがそこにはありました。こちらこそありがとう。

 

作業は一時間程度で終わり、一通り説明をしてもらったらおじいちゃんとはもうお別れです。この家にはあと半年しかいないので、もう会う事もないでしょう。

最後に冷めたたい焼きとぬるい缶コーヒーを渡します。

いやいや、申し訳ないですよ!ご自分で召し上がって下さい

いえいえ、そうおっしゃらずに

そうですか?ありがとうございます(ニコッ)

 

あのおじいちゃんは甘いモノ好きなのだろうか?

やっぱりおせんべいの方が良かったかな?

お茶もまだ残ってたのにコーヒーまでいらなかったかな?

考え出すとキリがありませんが、モノを渡すしかなかった無力な僕の想いはきっと届いていると信じたい。

もし苦手なら事務所に戻って誰かにあげてくれればそれでいい。むしろ無理して食べさせちゃったら申し訳ない。

あのおじいちゃんには体を壊したとき世話してくれる人がいるだろうか?この人今まで色んな所で色んな人に騙されてきたんだろうなあ、などと余計なことまで考え始めちゃうのでここでお終い。

 

まあこの程度のお話なんですけど、やっぱり心を満たしてくれるのは人なんですね。

僕がメルカリ便の伝票入れるのにもたついてるのをもどかしそうに見ているローソンの大村くん。一番最初に行ったときは代わりにやってくれたけど、あの後怒られちゃってたらごめんね。あそこのリーダー?さん絶対手伝わないもんね。ルールは守るためにあるけどさ、後ろ並んでるときは手伝ってくれてもよくない?まあ客多い時間に行った俺が悪いけど。

あとは郵便局の中畑さん。いつも笑顔で接客してくれてありがとう。かわいいは正義です。

 

僕って近しい人間に冷徹なだけで、多少はあったかいところもあるんですよ。あと繁華街のキャッチとかはハエ以外だと思ってる。

僕も誰かの心を満たせる人間になりたいと思った、ちょっぴり辛くて、とても幸せな朝のお話でした。

 

お読みいただきありがとうございました。