このアドラーってヤツ、めっちゃ気が合いそう
同書を読み終えた率直な感想です。今まで「アドラー心理学」なんて知りませんでしたが、まさに私の考えを代弁してくれているかのような内容でした。
どうも私には解離性障害の気があるようで、幼い頃から「自分を理解してくれる人がいない」と感じ続けてきました。
それもそのはず、私は相手によって自分がコロコロ変わります。親、兄弟、友人、塾講師、それぞれの場面によって無意識に人格が入れ替わります。
そして先ほど言った「自分」とは一人でいる時の自分です。「自分と向き合う」と言った時の「自分」です。
理解されるわけがないですよね。他の誰の前にも出したことがないんですから。
そのせいか、承認欲求は無くても「自分を正しく知ってほしい」欲はすごいあります。
認めてほしいわけじゃないんです、受け入れてほしいわけでもないんです。結果として幻滅されてもいいんです。ただただありのままの自分を知ってほしい、それだけなんです。
今までスクールカウンセラーや友人に相談したこともありましたが、誰も理解はしてくれませんでした。皆さん理解しようと努力はしてくれましたが、私は別にそれを求めてはいなかったので、感謝こそすれ「理解されたい欲」が満たされることはありませんでした。
そういう意味では、アドラーとはとても良い友人になれる気がします。なんならアドラーが言ってなかったら「のりゆき心理学」ができてたまでありますね。それくらいシンパシーを感じました。
さらに一番大きいな変化として、僕はもう孤独を感じないでしょう。「理解されたい欲」をこじらせてカウンセラーを困らせたり、知り合い捕まえてとうとうと人生観を語るようなマネは二度としないでしょう。今までは、俺みたいに考えてるのは後にも先にも俺だけだ、と勘違いしている節がありました。しかし、そうではないんだと、一つの学術分野になり得るくらい多くの仲間がいるんだと知った今、私は人生最大の共同体感覚の中で穏やかに眠ることができます。
アドラーさん、岸見さん、古賀さん、ダイヤモンド社のみなさん、その他アドラー心理学の研究に携わってきた方々、本当にありがとうございます。決して大袈裟ではなく、あなた方のおかげで人生変わりました。