そう簡単に人生変わらんよ

モラトリアムを拗らせた中二病おじさん。

ジル・ボルト・テイラー『奇跡の脳』を読んだ「いま、ここに」

こんにちは。のりゆきです。

 最初に一つ、大切な人が傷ついてしまったあなたに届けたいこの言葉

病気の子供たちにとっては、病気に耐えることよりも、親たちの嘆きに対処することの方が大変なことがあります。(p.285)

そしてもう一つ、維持期に入ったあなたに伝えたいこの真実。

 一年経っても、たとえ十年経っても脳は回復する

本日ご紹介するのは、脳卒中になった脳科学者ジルボルトテイラー氏の著書『奇跡の脳ー脳科学者の脳が壊れたときー』

脳卒中患者本人やその家族はもちろん、そうでない方にも是非読んでいただきたい一冊です。個人的な印象としては、脳というより"心"についての本です。

奇跡の脳―脳科学者の脳が壊れたとき (新潮文庫)

奇跡の脳―脳科学者の脳が壊れたとき (新潮文庫)

 

 内容は主にジルさんの体験記で、脳卒中発症から手術・リハビリを経て完全復活するまでの様子が綴られています。また、脳自体の機能や全身の神経・筋肉等との関係について、学術的な視点からも書かれています。さすが脳科学者。

本書を通じて特にクローズアップされているのが、右脳と左脳の違いです。ざっくり言うと、左脳は頭の固い頑固オヤジ、右脳は自由奔放な子どもといったところでしょうか。

そんな一筋縄ではいかない脳たちと脳科学者の物語、その結末は是非あなたの目で確かめてください。