そう簡単に人生変わらんよ

モラトリアムを拗らせた中二病おじさん。

マッチングアプリ奮闘記 その1

こんばんは。のりゆきです。

二月半ほど前から、マッチングアプリに精を出しています。その中で、おもしろい体験も多かったので、書き留めておこうと思います。

今回は記念すべき第一弾です。

 

Mt. E

 その日は、渋谷ハチ公前で待ち合わせをしていました。相手は広告代理店に勤務しているというEさん(29)で、この日が初デートです。

 でも実は、待ち合わせは今日が2回目の待ち合わせなんです。そうです、前回はドタキャンされちゃったんですね。まあドタキャンなんて珍しくないので、むしろ1時間前に連絡をくれただけ高評価です。

 そんな女性と待ち合わせているわけですが、この日も例によって30分前に連絡が入ります

ごめんなさい!ちょっと遅れます🙇‍♀️🙇‍♀️

まあ想定内です。LINE既読ついてなかったし。この時点でドタキャンに倍プッシュしていた私は、渋谷アニメイトの企画情報を検索しはじめます。

そんなこんなで待ち合わせから30分、さすがにもう来ねぇかと立ち上がろうとしたその時!EさんからLINE通話が!!

もしもし〜どこにいますか〜?

プロフの印象通り、さほど悪びれず軽い印象です。「ハチ公像の裏です〜」と言いながら立ち上がると

あ、見つけた!笑

と言って電話が切れます。同時に、近づいてくる女性の姿が。

間違いありません、Eさんです。<s>写真通り、紛うことなき中の中。</s>

はじめはして〜Eで〜す。ごめんね、遅れちゃって

「いえいえ、実は僕も待ち合わせギリギリだったので、むしろ助かりました笑」

嘘です。30分前には到着してYouTube見てました。ほら、俺って紳士だから。

そんな僕の言葉を待たずに、彼女はさっさと歩き出していました。

前から気になってたお店あってさ、そこでいい?

お店のアテなどない私は、無論オーケーします。そういうとこだぞ、アニメイトの前に店探しとけよ。ついつい自分に突っ込みを入れてしまいます。

他愛もない話をしながら歩くこと5分、道玄坂のなんか高そうなお店に着きました。

うわ、勘弁してくれよ、という心の声をそっとしまって、満席であることを祈りながらお店に入ります。

別にケチっているわけではありません。1時間8万円のお風呂に入る私が、食事代程度ケチるはずがありません。この5分だけで、何となく違和感を感じていたからです。話が噛み合わないと言うか、キャッチボールというよりは打ち取りに来てる感じ。

幸いそのお店は満席だったので、適当なチェーン店に入ることになったのですが、席に通されるとすぐに、先程の違和感の正体が明らかになります。

突然誕生日を聞かれたと思ったら、

あぁ〜その日だとねぇ〜〜

あれ?今SEなんだよね?絶対営業とかのが向いてるよ!転職しなよ!転職!

と言い出します。初めはネタかと思いましたが、どうやら半分本気のようです。

出ました、私が世界一バカにしていると言っても過言ではない、星占いです。いやね、占い自体は悪くないんですよ。そういう傾向があるかもしれませんよ、ってアドバイスしてくれてるだけだから。問題は受け手です。初対面の人間にいきなり占い押し付けてくるって、なかなかすごいですよね。話合う気がしねぇと思いつつも、占いを信じる彼女を否定するのも違うので、あ〜そうなんだ〜と相槌を打ちます。

しかしそこに、二の矢三の矢が飛んでくるのです。学生時代の話から大学を聞かれたと思ったら、

あーあそこさー文系は偏差値高いけど、理系は微妙だよねー、それに今度A大に偏差値抜かれるらしいよー

え?なに??俺の劣等感からくる幻聴???

いいえ、違います。間違いなく、Eさんの口から発せられた言葉です。私はまだ世界を知らなかった、現実世界にこんな学歴コンプ拗らせた大人がいたなんて...。文系だからよく知らないけど〜の枕詞から繰り出される言葉の数々は、紛う事なき学歴コンプそのものです。ちなみに、彼女の言葉は全て真実です。塾講向いてるんじゃない?

その後もやたらと過去を詮索し、事あるごとにマウントを取ってくるEさん。

自分にも思い当たる節がある私は、正直ちょっと恥ずかしかったです。そんなこんなで時々痛い所を突かれつつも、約15分の尋問を終えました。

そして一段落ついたところで、

「一通り俺を分析していただいた訳だけど、Eさんはどんな人なの?」と聞き返します。相手に聴かれたことは、自分が聴かれたいこと。テストの点数と一緒ですね。すると開口一番、

うーん、私は分類が難しいというか、1万人に一人とかしかいない性質持ってるから説明が難しいんだよね〜

と言い出しました。<s>え?なに?学歴コンプってそんなレアなの?</s>

そして、嬉々として自分語りを始めるEさん。私はあなたとは違う、才能に恵まれた特別な人間なの、とでも言いたげですが、途中で、いや初めから気になっていることがあります。この女、何も具体的なことを言わない。

私って実力主義っていうか〜、証拠見せてくれないと信じられないし〜、やっぱり経験が全てじゃない?頭で考えてても現実は変わらないし

いやほんとにその通りです。これからは気を付けます。ところで君は、僕のカウンセリングをしてくれているの?

今のところ君の語った事実は、出身と居住地だけだよ、身分証見せてもらってないけど。いいんだよ!君の華々しい学歴や職歴を披露してくれても。素晴らしいキミの実績を俺に見せてくれよ!!

とまあそんな意地悪は言いません。俺もこんな風に見られてたのかな?とすごく恥ずかしくなってきます。人のフリ見て我がフリ直せとはよく言ったものです。

そんなこんなで熱々ドリアとマウンティングの板挟みが30分ほど続き、食べ終わったら即解散となりました。

ありがとう、Eさん。自分を客観的に見ることができました。

三十路まであと半年、ステキな男性と出会えますように。

まだまだ書き足りないんですけど、グダるのでこの辺にしておきます。いや改めて思い返すと、本当に濃い30分でした。

あ、名誉のために言っておくと、彼女ほんとは広告代理店勤務ではありません。カフェの店員です。

なぜ知っているかって?そりゃLINEのタイムラインくらいチェックしてますよ。初回の急用も、今日は仕事じゃなくてカフェ行ってたことも知ってましたよ。

やめて!そういう所がキモいって言わないで!そういう所がステキと言ってくれる女性ならこの星のどこかにいるんだ!!

 

今後書く予定のエピソード↓

(これは両方、良い人に会えたっていう話です)

猫カフェと鬼滅

良い人っているんだなぁ