こんばんは。のりゆきです。
今パリにいます。
今日は朝からモンサンミッシェルに行ってきて、今(現地時間深夜2時)帰ってきました。
モンサンミッシェルはまあ割と良い感じでした。
今日の本題はそっちではありません。
前置きが長くなりますが、順番に話させてください。
まず、モンサンミッシェルには日本人観光客向けのツアーで行ってきました。パリ某所に集合してみんなでバス乗って行く感じのやつです。
そのバス内には充電用USBポートが備え付けられていたのですが、私の席には最初からケーブルがささっていました。他の席にはないみたいだったので、たぶん昨日乗った人の忘れ物でしょう。よくある1000円くらいのやつです。
自分のケーブルもあったのですが、出すのも面倒なので車内では忘れ物の方をずっと使っていました。帰りに乗務員に渡そうと思っていたわけです。
で、時間は飛んでパリに帰ってきました。出発から約12時間、疲れたやら眠いやらでケーブルのことなどすっかり忘れて私はバスを降りました。
荷物の受け渡しを待っていると、一人の女性が近付いてきます。隣の席だった人です。
そして私の所に来ると例のケーブルを差し出し
「忘れてましたよ」
僕『それ最初からあったんですよ』
「あ、そうだったんですね」
『はい、すみません』
「いえ、こちらこそ勘違いしちゃって」
ドモー
もうね、ダメダメですよ。
そもそもケーブルを置きっぱなしにしちゃったのが間違いだし、それならそれで素直に受け取っておくべきだった。たぶん彼女が乗務員さんに渡してくれましたよ。それは俺の仕事だろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
そう、正直に言うにしても、とりあえず受け取って僕が乗務員さんに渡しておくべきだったんです。それ最初から置いてあったんすよじゃねえだろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおお
おおお
お
と、ケーブルの返却を押し付けたことに加えて、私はもう一つ罪を犯しているのですが、皆さんお気付きですか?
それは、小さな親切大きなお世話な状況を作ってしまったことです。
彼女だって、色々と考えた上でわざわざ僕の元に持ってきてくれたのでしょう。それを私は拒んでしまった。
そういう経験の積み重ねで、人は小さな親切が怖くなってしまうんですよ。
身近な例としては、電車で席を譲るってやつです。ああ、あの人ご年配に見えるけど微妙だな。老けて見えるけどまだ50代後半くらいかもしれない。年寄り扱いされたら気を悪くしちゃうかもしれないな。実年齢は別にしても、わしゃまだまだ若いんじゃってタイプかもしれないしな。まあ目の前に立ってるわけじゃないし、声かけないでいいか。
これですよ。自分がよほど疲れている場合を除けば、席を譲らない理由って「断られるのが怖い、恥ずかしい」っていうのが殆どだと思います。もちろん実際は怖くも恥ずかしくもないんですけどね。頭ではわかっていても、それが人情ってもんです。
誰しも初めはそんなこと考えずに声をかけていたと思います。しかし失敗(と言うべきではありませんが)を繰り返すうちにいつのまにか怖くなってしまうんです。
そもそも、これから遊びに行く俺よりも仕事帰りでお疲れのサラリーマンが座るべきなんですよ。
もちろん、本当に余計なお世話なら断っていいとは思いますが。
しかし、断るにしても気持ちは嬉しかったということをちゃんと伝えてあげてほしいんですよ。
僕みたいなタイプは、たった一声かけるだけでも割と神経使ってるので。
と、なんだか上から目線で語ってしまいましたが、今回のバスの件は単純に私が悪かったです。ごめんなさい。
オヴォワー
追記
勢いで書いてしまいましたが、上記はあくまで不特定多数に対しての話です。
特定の個人については、相手の性格と今までの経験を踏まえて余計なお世話にならないように気を付けましょう。
良い例がホリエモンです。彼は恐らく天才と呼ばれる部類で、我々とはそもそもの頭の出来が違うのでしょう。その能力と行動力ゆえ、我々の知らない幸福も不幸もたくさん知っているんだと思います。となれば、考え方が違うのも当然です。悪い言い方をすれば、彼はだいぶ捻くれていると思います。
以前ツイッターでこんなことがありました。
ある日某ブロガーが、「世の中はギブアンドテイクだから、まずは自分からギブしよう。僕は、自分のツイキャスの内容を(お金も払ってないのに)文字起こししてくれている人にとても感謝している。今後この人に何か頼まれたら力になりたいと思う。相手の求めているものを見抜く力と、それを実行できる能力を身に付けよう」といったような内容のツイートをしました。
すると(たぶん)それを見たあるフォロワーが、ホリエモンのラジオ?か何かを文字起こししたんです。
そして、本人にこんなリプをしてしまいます。
「ホリエモンさんのラジオの文字起こしさせてもらってます!!他にも文字起こししてほしいものがあったら言ってください!!喜んでやらせていただきます!!!!」
「おい、お前勝手に何やってんだよ。今すぐ消さないと著作権侵害で訴えるぞ。理由は、自分がチェックしてないと間違った内容が俺の発言として広まってしまうから。余計なことするなバカ野郎」
その後の展開は知りませんが、良かれと思ってやったのに残念な結果になってしまいましたね。理由をちゃんと言ってあげる辺りホリエモン良い人説あるけど
なんでこんな事になってしまったかと言えば、最初のツイートにある通り「相手の求めているものを見抜く力」がなかったからです。ほんと難しいですよね。僕も苦手です。
最後に、デジモンワールド3主題歌『Miracle Maker』より
正義を決めるものは君が生きてきた時間の質
だから誰とだってわけあえるわけじゃない
今度こそAu revoir